よくあるご質問

ここでは、労災保険、雇用保険、特別加入に関するよくあるご質問について、社会保険労務士がお答えしています。

労災保険・雇用保険に関するご質問

[質問その1] 個人事業で3人のアルバイトを雇っていますが、労災保険も雇用保険も加入するほうがよいですか?

従業員5人未満の個人事業の場合は、労災保険は任意加入です。しかし農作業中の事故は増えており、死亡に至るケースも少なくありません。労災事故が発生した際に労災保険に加入していなければ、かかった治療費や補償は事業者が負わなければなりません。労災保険・雇用保険、どちらも加入をお勧めしますが、最低でも「もしも」に備えて労災保険に加入されておくとよいでしょう。

[質問その2] 労働保険料の算定基準になっている「年間支払い賃金」に家族への給料も含まれますか?

個人事業の場合は、同居の親族への給料は含まれません。法人の場合は、法人代表者の家族への給料は原則含まれません。

[質問その3] シルバー人材センターから派遣されているパートの給料も「年間支払い賃金」に含まれますか?

パートで働いている方へ給料を直接支払っている場合は「年間支払い賃金」に含まれます。事業者とシルバー人材センターが請負契約を交わしている場合は含まれません。

[質問その4] 法人化する予定ですが、労災保険も雇用保険も加入しなければならないのですか?

法人、または個人事業でも常時5人以上の従業員がいる場合は労災保険も雇用保険も強制加入です。雇用保険の違反には罰金規定があります。加入要件に該当する事業者は必ず加入しましょう。

[質問その5] 従業員の月々の給料明細はありますが、年間の賃金総額を計算していません。

従業員を雇用した場合には労働基準法で「賃金台帳」の整備が義務付けられています。年間賃金総額が分からなければ、労働保険料の計算ができません。賃金台帳について詳しくは、社会保険労務士にお尋ねください。

[質問その6] 法人化すると労災保険と雇用保険の他に、社会保険(健康保険・厚生年金)にも加入すべきですか?

法人の場合は健康保険と厚生年金は強制加入です。従業員が安心して働ける職場として定着できるよう、必ず加入しましょう。違反には罰則規定があります。※農業労災倶楽部で社会保険の取扱いはありません。詳しくは社会保険労務士にお尋ねください。

特別加入に関するご質問

[質問その7]労災保険に特別加入したいのですが、どうしたらよいですか?

個人が労働基準監督署へ行っても加入はできません。厚生労働大臣が認可する「特別加入団体」を通じて申し込むことが必要です。農業労災事務センターはその認可を受け、提携したJAを通じて労災保険の加入・申請手続き一式を行なっています。詳しくは提携しているJA、または農業労災事務センターへお問い合わせください。

[質問その8]地元のJAが農業労災事務センターと提携していないのですが…。

JA独自で「特別加入団体」を運営している場合は、その団体を通じて労災保険に加入できます。JAに団体がない場合は、農業労災事務センターに直接お申込みいただいて労災保険に加入することができます。

[質問その9]労災保険に加入せずに事故に遭いました。事故前にさかのぼって加入できますか?

できません。原則として月の15日までに、提携しているJAもしくは農業労災事務センターにお申し込みいただき、翌月1日からの適用となります。お急ぎの場合は農業労災事務センターにご相談ください。
※年度(4月〜翌3月)途中での加入も可能です。

[質問その10]「特定農作業従事者」の規模はどうやって証明するのですか?

証明は農協または市場、農業委員会が行ないます。必要な様式を農協または農業労災事務センターで受け取って証明を受けてください。受け取った証明は農協または農業労災事務センターへご提出ください。

[質問その11]労災加入後、事故が起きました。どうしたらよいですか?

すぐに病院を受診してください。その際、病院には「労災保険を使う」とお伝えください。受診後すぐにご加入のJAまたは農業労災事務センターへご連絡ください。労災事故かどうかの最終的な判断は労働基準監督署が行ないます。労災事故の場合は、専門知識を持った当センターの社会保険労務士が手続きの一切を行ないますのでご安心ください。労災申請に際して別途費用はかかりません。

[質問その12]保険料はいくら払えばよいでしょうか?

年間保険料は、加入者が選択する「給付基礎日額」によって決まります。一日あたりの所得相当の金額とお考えください。この給付基礎日額によって補償を受けられる年金や一時金の額が変わります。
※治療費は給付基礎日額に関係なく全額補償です。

[質問その13]従業員を雇いました。労災保険への加入は必須ですか?

常時5人以上雇っている場合、または法人の場合は必ず加入しなければなりません。常時5人未満の場合は「任意加入」ですが、自営農業者本人が特別加入している場合や従業員(パートやアルバイト等)の過半数が労災保険加入を希望する場合は必ず加入しなければなりません。

[質問その14]加入した後、退会はできますか?

できます。退会方法については、提携しているJAまたは農業労災事務センターにお尋ねください。